お仕事マウスのお勧めは? と聴かれたらMXMaster3を推します
当機種の系統の初代であるMX-Rに惚れ込んで以来、すっかりLogicoolマウス信者な私です。
当然メイン機でも、現行の最新であるMXMaster3を愛用しています。
Logicoolのマウスには価格帯や用途で色々な種類がありますが、MXmasterシリーズは、現行Logicoolマウスのフラグシップになります。
当然価格もそれなりに高価です。それでも選択するのは、他のマウスにはない機能と、優れた特徴があるからです。
新開発の電磁石ホイール「MagSpeed」が素晴らしい
MXシリーズは歴代、縦スクロール用のホイールに超高速でスクロール可能な切替機構を採用していました。
通常はクリック感がある回転。ですが高速で回すと(設定可能)ロックが外れて、フリーでホイールが回転しスクロールを高速で行える便利な機構です。
とにかく軽快な高速縦スクロールは便利なだけでなく、最高に気持ちのよい体験です。
全機種まではモーターによるメカニカル式の切替機構を採用していました。
ところが3では、全てを電磁気的にコントロールしています。
これにより従来よりも高速で精度の高い動作が可能になりました。
実際使用すると、低速でのクリック感は、前作までの機械式と比較して、若干弱いように感じますが、それでも十分な感触。
そして回転の切替はスムーズになり、音も若干静音化しています。
このラチェット感を、磁力だけでコントロールしているのは驚きです。
耐久性が良くなっている
ホイールの耐久性は上がりましたが、それ以外の各部のパーツもしっかりしています。
ゲームはたまに遊ぶ程度なので、それほど激しいクリック連打はしません。
それでも1年半ほど、毎日結構な頻度で使用していますが、今のところ好調です。
初代MXRevolutionのときは、経年劣化でボタンを1度しか押してないのに複数回押されたように反応する持病がありました。
「チャタリング」と呼ばれる症状です。
これには本当に泣かされて、保証があるうちは交換。切れたらフリーソフトで対応したり、自力でスイッチを交換していました。
ただし6台ほど使用しましたが、どれもホイール自体は破損しなかったです。
それ以降の機種でも壊れなかったので、ホイールについてはメカニカルでも意外と丈夫に思います。
MXMasterになってからは、まったくチャタリングに遭遇していないので、スイッチ類も改善されている物と思われます。
余談ですが、MX-R時代のLogicoolマウスは保証が手厚かったので、不具合がでてもすんなり交換できて、故障もさほど問題にはならなかったのです。
ところでMX-Rが突然終売になって、MXmasterが出るまでの何年か、フリースピンに切り替わるマウスのモデルが消失していた期間があったのです。
このときばかりは私も、周りの愛好家もかなり焦りました。何せ代わりになるマウスが存在しないという恐ろしい事態になったのですから。
替わりにフラグシップとして発売されたM950は、ホイールがボタンでの機械的な切り替えになり、本体もMX-Rと比較して大ぶりになりました。
これはこれで良くできていたのですが、自分にとってコレジャナイ感が耐えられず……
仕方無いので、MX-Rの手持ちの保存と、程度の良さそうな中古を集めて、修理しつつだましだまし使用してました。
スイッチは同型新品をパーツで購入、交換し、海外からはバッテリーを調達。
手に入らない物は共食い整備。まるで大戦末期の兵器のような有様でございました。
なもので、MXMaster発売のニュースを聞いたときは本当に嬉しかった! 思わずハレルヤ!と叫びながらスイスの方角を拝んで、五体投地したぐらいです(比喩的表現)。
この経験から、気に入った入力装置は必ず予備を確保する体制を取ることにしようと決意。
当然MXMasterも、お値段に目をつぶりストックを購入してたら、ここからあっさりと、進化したりバリエーション化したニューモデルが普通に出るようになったので、嬉しいやら悲しいやら複雑な気分……
でもディスコンになる方が怖いので、私のお財布への打撃は無かった事にします。オ仕事ガンバリマス。
デザイン、配色が美しい
近年のLogicoolのフラグシップは、Macのデザインテイストに近いので、一緒に使用していて統一感があります。もちろん単体でも美しいですね。
本体カラーはグラファイト、ミッド・グレイ、ブラックの3色となります。
XMASTER3のブラックモデルは、取り扱いが限定的ですが、今回はあえて選択してみました。
ただSEB型番となるので、箱は段ボール地の簡素な物になります。
もちろん中身は一緒です。
操作場所の材質を選ばない
これは本当。LogicoolDarkfieldLaserTracking技術は伊達じゃありません。
一時期ガラステーブルの上で使用していたのですが、なんの問題の無く使えました。良き!
バッテリーの持ちが良い
充電はUSB-C端子です。とにかくバッテリーが減らないので、警告が出るか、残量が気になったら充電するくらいで大丈夫。
公式では、フル充電で70日間、1分の充電で3時間持つとなっています。
ちなみに充電しながらでも使用は可能です。
形状が良くなった
MXMASTERはまだMX-Rより大きめで、サイドキーの位置が押しづらい、とがった形状はぶつかりやすいなど、不満もありました。
ですが3ではさらに小型化し、フォルムもよりシンプルで扱いやすくなりました。
それでも比較すれば海外メーカーのマウスらしく、長さも高さもある方です。
私は、手が大きい方なので、小型マウスより大きいほうが好きですが、女性や小柄な人は3でも大きいかもしれませんね。
現に奥様は予備機を差し上げると言ったら、デカいから嫌とあっさり却下。同じLogicoolでも小型モデルを選択していました。
確かに持ち運ぶにはいささか大きいですね。
モバイル用途では、小型なのにフリースピン対応のANYWHEREシリーズを使用しています。
3つの接続先を選択可能
底面のスイッチで3台の機器を選択して接続先を選択可能です。
便利ですが、ひっくり返してボタンを押す必要があります。
頻繁に使うには少し面倒なので、私はたまに他のPCを一時的に操作するといった用途ぐらいしか使用していません。
LogicoolFlowは環境次第で便利
LogicoolのフラグシップはFlowと呼ぶ、複数台のPCを1つのマウス、キーボードをコントロール出来る機能があります。カーソルを画面の端まで移動させるだけで、複数のパソコンをシームレスにコントロールでき、WindowsとmacOS間でも移動可能です。
パソコン間でテキスト、画像、やファイルをコピー&ペーストで移動もできます。
マウスだけ操作できるので、写真や短い文章をさっとコピーするのに便利に使えます。
ただWindowsのデスクトップマシン複数台のときは、マウスもキーボードも1台で済むので便利だったのですが、現状メイン1台、Macbook1台の体制だとMacを持って移動するので、別々にマウスを動かすほうが楽です。
もっとも、今はMacというかApple環境の試験中なので、もし今後デスクトップMacが増えるようなら、また活用するかもしれません。
ボタンは自由にカスタマイズできる
「LogicoolOptions」という設定アプリで、ボタンに割り当てる機能が選択できます。
例えば私は、真ん中のモードシフトボタンをランチャーの起動に使用しています。
Windows11ではスタートメニューが簡素化されたので、ランチャー使用の頻度が増えたので便利です。
また3ではサムホイールが大きくなり、回転しやすくなりました。
私の環境において左右スクロールは使用頻度が低いので、スピーカーのボリューム調整に使用しています。片手で何時でも調整できるので便利です。
気になる点
本体重量は141gとそれなりに重く、重厚で安定した操作感を生む一方、ゲームなど激しく動作させるには向きません。
ゲームにはやはり専用のマウスを別途用意した方が良いでしょう。
あと価格は高値安定のままです。
以前は他のメーカーと同じように、実売価格が安かったのですが、数年前にLogicoolが、卸価格と販売戦略の見直しをしたようで、過度の割引は期待できなくなりました。
その分、製品の質や保証を手厚くしてくれれば良いのですが、何故かフラグシップ系のデバイスはマウスに限らず、以前より保証期間が短くなる傾向にあります。
MX MASTER3の場合は2年間です。
また以前のように、故障しても気軽に交換はできなくなってきています。
せめて保証期間は以前と同じ位にして欲しいですね。
まとめ
ということで、MXMASTER3の紹介でした。
入力機器は個人の好みがとても大きいと思いますが、日々の生産性に直結する大切な要素です。
3代目に進化した当機は、日常あるいはプロフェッショナルな業務においても、その期待に十分応えると思います。
機会があればぜひ試して見てください、お値段に見合った価値はありますよ。